🐇 まるわかり！ウサギと牧草のすてきな関係【獣医師監修】

〜主食はなぜ「牧草」なの？どれを選べばいいの？〜

みなさん、ウサギちゃんにどんな牧草をあげていますか？
「牧草」とひとことで言っても種類はたくさん。チモシー？オーツヘイ？それともアルファルファ？🤔
実は牧草は、ウサギの健康を守るうえで欠かせない スペシャルフード なんです！

今日は、ウサギ暮らしに欠かせない「牧草」の秘密を３つのポイントでご紹介します🌿✨

① ウサギの主食＝牧草！

ウサギは 完全草食性。お肉やお魚はもちろん、豆や木の実のように栄養たっぷりな食べ物も必要としません。
「じゃあ草だけで元気に生きられるの？」と心配になるかもしれませんが……大丈夫！

ウサギのお腹の中には「盲腸」という特別な消化器があり、そこに住む微生物たちが草から栄養をつくり出してくれるのです✨
この微生物が元気でいられるために必要なのが 牧草にたっぷり含まれる繊維。
繊維は腸の動きを助け、お腹の健康も守ってくれます。

つまり牧草は、栄養の供給源・腸内環境のサポーター・健康寿命のカギ！
毎日たっぷりあげてこそ、元気な暮らしにつながります🐰💚

牧草には大きく分けて「イネ科」と「マメ科」があります。

ウサギの健康に欠かせない牧草。
なかでも「イネ科」の牧草は、繊維たっぷりで毎日のごはんにぴったりです😊
今回はその中から、特に代表的な チモシー と オーツヘイ をご紹介します🐇✨

チモシーは春から秋にかけて2〜3回収穫できる多年草。
収穫時期が長いので、安定して手に入りやすいのが魅力です😊
ちなみに名前の由来は、18世紀にアメリカへ輸入した「チモシーさん」の名前から。
イギリスでは「Cat’s tail（猫のしっぽ）」とも呼ばれています🐈💛

チモシーは刈り取る時期によって繊維の量や食感が変わります：

「1番刈りが一番繊維が多い」とよく言われますが、2番刈りや3番刈りの繊維だってウサギちゃんの健康に役立ちます🌿
大切なのは、その子に合った食べやすい牧草を選ぶことです🐰💕

オーツヘイの種はオートミールの原料。
猫草として猫ちゃんが食べているのも、実はオーツヘイです😺
ほんのり甘みがあるので、ウサギちゃんの食欲が落ちたときの「おやつ牧草」にもぴったり。
もちろん繊維もたっぷりなので、大きくて立派なウンチをしてくれるようになります🥰

イネ科には他にも、オーチャードグラスやイタリアンライグラスなどいろいろな種類があります。
どれも高繊維で、ウサギちゃんの健康をサポートしてくれる強い味方です🐰✨

マメ科牧草（アルファルファなど）は、イネ科に比べて栄養やカルシウムが多め。
カルシウムは大切なミネラルですが、ウサギちゃんは余った分を尿で出すため、摂りすぎると尿路にカルシウムの石ができてしまうことがあります⚠️
大人のウサギちゃんがマメ科牧草を食べすぎると、太りすぎや結石の原因になることも💦

ウサギの歯は一生伸び続けます。
牧草をモグモグ食べるときに 横に回転しながらすりつぶす動き をすることで、奥歯が自然に削れ、ちょうどよい長さをキープできます。

でも、もしペレットやおやつばかり食べていると……
歯をすり減らす動きができずに伸びすぎてしまい、ほっぺや舌を傷つけたり、食べられなくなる病気に💦

逆に言えば、牧草をたっぷり食べるだけで歯の病気予防にもなるんです！🐇✨

牧草は、ウサギにとって「ごはん」であり「歯ブラシ」であり「元気のもと」でもあるんです✨

毎日のお世話の中で「どんな牧草を選ぶか」が、その子の暮らしを大きく変えます。まずは イネ科の牧草（チモシーやオーツヘイなど）から選んであげると安心です😊
いろいろ試して、その子が喜ぶお気に入りを見つけてあげましょう🐰💕

グルメなウサギちゃんと暮らせる喜びを、ぜひ楽しんでくださいね✨

「うちの子にはどんな牧草が合うんだろう？」
「誰か相談にのってもらえないかな？」